成功事例1|工務店二代目の挑戦〜「辞めたい」から「年商プラス1億円」への大逆転

ご相談内容

  • 相談者:個人事業主・工務店の二代目(従業員5名)
  • 主な悩み:「父の病気により事業を引き継いだが、大工を続ける自信が持てない」

詳しくお話を伺うと、以下のような不安がありました。

抱えていた課題

  • 本格和風住宅(数寄屋造り)が主力だったが、若年層には受けず受注減少
  • 手間請け(日当1万3千円)にまで仕事の幅を広げざるを得ず、プライドが揺らぐ
  • 下請けのため資金繰りが悪化し、将来への展望が持てない
  • 大工を辞めたいと考えるほど追い詰められていた

コンサルティング内容と対応策

1. 客層の大胆な転換

ターゲットを、数寄屋造りを理解し価値を見出す富裕層に絞る戦略へ変更。

2. セルフイメージ・ブランディング再構築

「最高級の本格和風住宅を手がける棟梁」として自信と誇りを取り戻す意識改革を実施。

3. 新規事業の立ち上げ

高い技術力を活かし、他工務店向けに手刻みの構造体を供給する新事業を開始。

4. ホームページ再構築・SNS運用

富裕層に響くブランディングを前面に押し出したサイト・SNS運用を実施。

5. プレスリリース・メディア戦略

積極的な情報発信により、建築業界紙掲載、講演依頼獲得に成功。

6. テレビ出演

地方局テレビ番組に出演し、職人から「建築家型大工」へのポジショニングを確立。

7. 法人成り(株式会社化)

個人事業から法人組織に変更し、信用力と経営基盤を強化。

8. 資金調達支援

新事業計画が「経営革新計画」として認定され、資金調達に成功。

9. 法人保険の見直し

保険内容を最適化し、財務的なリスクも低減。

変化と成果

  • ホームページ経由で、現金払いで本格和風住宅を建てたい富裕層から指名受注
  • 地元を超え、遠方からも棟梁を名指しで依頼されるようになった
  • 構造体供給事業にも多数の申し込みが入り、新たな収益柱を確立
  • 既存の年商にさらに1億円以上の売上が上乗せされた

担当コンサルタントの想い

「大工を辞めたい」と追い詰められていたところからスタートし、自信を取り戻して唯一無二の工務店へと生まれ変わったその姿。今では、きっと天国のお父様も誇りに思い、温かく見守っていることでしょう。

建設DXサポートセンターは、単なる経営支援に留まりません。
「人」と「技術」と「未来」を本気でつなぐ支援を行っています。

※成功事例|建設現場のDX推進による業務効率化

事例1|蔵衛門のクラウド化で現場写真の共有を実現

課題
現場監督が「蔵衛門」を使って写真撮影していたが、クラウド連携されておらず、社員間で写真共有ができない状態だった。

対応策

  • 現場監督の蔵衛門アプリを「蔵衛門クラウド」に切り替え
  • クラウド設定を再構築し、全社員がリアルタイムで写真共有できる環境を整備

効果
現場写真の共有が即時に可能となり、現場対応スピードと品質管理が大幅に向上。報告業務もスムーズになった。

事例2|業務管理システム導入による見積・請求業務の一元管理

課題
現場監督が個別に作成していた「見積書」「請求書」「発注書」を経理部門が把握できず、業者請求書の内容確認に時間を要していた。

対応策

  • 工事番号を付与した業務管理システムを導入
  • クラウド上で工事ごとに「見積書」「請求書」「発注書」を一元管理できる仕組みを構築

効果
経理部門がリアルタイムで工事ごとの書類を確認できるようになり、社内の確認作業を大幅に短縮。業務の透明化と効率化を実現。

事例3|工事ごとの粗利管理を実現し、従業員の意識改革

課題
現場監督が自分の担当工事の粗利を把握しておらず、コスト意識が希薄だった。

対応策

  • 業務管理システムを導入し、各現場・各工事ごとの粗利を自動集計
  • 会社全体の経営データをグラフ化し、社員に見える化

効果
現場監督自ら粗利を意識する文化が根づき、利益率向上への主体的な取り組みが生まれた。

事例4|外注業者からの請求内容の統一化

課題
外注業者からの請求書がバラバラで、どの工事に対するものかが不明瞭だった。

対応策

  • 工事番号管理ルールを導入
  • 業者にも工事番号を記載した「指定請求書フォーマット」を徹底

効果
請求内容が統一され、確認・支払い業務のスピードと正確性が飛躍的に向上した。

総評

これらの取り組みを通じ、現場・経理・経営層の情報が一本化され、
「現場に強く、経営に強い建設会社」への第一歩を踏み出すことができました。
建設DXサポートセンターは、現場に寄り添いながら本気で業務改善を推進しています。